2023年10月25日 – 東京・足立区の「ケアホーム花畑」という高齢者施設で、今年8月19日に介護担当職員が入居中の高齢者を殴り死亡させた事件が発生しました。各社の報道によると、福沢薫容疑者(54)は事件後、虚偽の事故報告を作成し、発覚を免れるための策略を試みていたことが明らかとなりました。

福沢容疑者は久保栄治さん(当時81)の介護担当の一人であり、久保さんは左半身がマヒしており、要介護5の状態でケアホーム花畑に短期利用のために入居していました。取り調べに対して、福沢容疑者は「昼食の介助中に右太ももをつねられ、1発強く殴ってしまった」と容疑を認めているとのこと。

事件の背景として、久保さんの死因は急性硬膜下血腫とされ、顔の左目付近にあざが確認されています。福沢容疑者はそのあざについて「ベッドの柵にぶつかった」との虚偽の事故報告を作成していたということです。

ケアホーム花畑は平成31年3月1日にオープンした老人ホームで、特別養護老人ホームとショートステイの介護保険サービスを提供している施設です。運営は社会福祉法人幸仁会が担当し、施設は鉄骨5階建てで、総室数86室の入所定員として特別養護老人ホーム108床、ショートステイ12床を有しています。

この事件は介護業界における問題点を浮き彫りにしており、今後の高齢者施設の管理や職員教育の重要性が問われることとなるでしょう。ケアホーム花畑を含む全国の高齢者施設で、安心・安全な環境の確保が今一度求められる事態となりました。