日本の映画界に新たな一風を送ることとなる映画『オレンジ・ランプ』が2023年6月30日に公開される予定です。この映画は39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された男性とその家族の9年間の実話に基づいています。貫地谷しほりと和田正人のダブル主演で、その困難な状況を乗り越えていく過程を描く感動の物語が展開されます。

本作は、認知症と診断されたことによって始まる新たな人生に踏み出す夫婦の姿を描きます。周囲の人々との繋がりを通じて、認知症という病を持つことで生じる課題や問題を解決していく様子を、リアルに描き出しています。

また、厚生労働省はこの映画とタイアップし、認知症への理解を深め、社会全体でのサポート体制の構築を図るための啓発活動を展開しています。その一環として、全国の都道府県や市区町村、認知症サポーターを育成する企業や団体で普及啓発ポスターが掲出されます。

本作は、認知症と診断された方々やその家族が、困難を乗り越えて笑顔で生きることができる可能性を描き出し、それが可能となる社会の実現に向けた一歩を踏み出すことを訴えています。映画の公開を通じて、認知症に対する理解が一層深まることを期待します。