4月5日、厚生労働省は第5回「健康・医療・介護情報利活用検討会介護情報利活用ワーキンググループ(WG)」を開催した。会合では、医療と介護の情報連携について、情報の範囲や安全管理措置(情報セキュリティの担保)に関する議論が行われた。具体的には、介護事業所や自治体から医療機関へ共有すべき利用者の介護情報について検討し、共有に際して留意すべき点についても論点が整理された。
会合で示された論点案によれば、介護事業所から医療機関への介護情報共有による利用者へのメリットや、共有すべき情報の内容、個人情報保護の観点から留意すべき点、介護情報基盤と地域医療情報連携ネットワークの活用に関する考え方が挙げられた。
前回のWGでは、検討事項と当面の検討スケジュール(案)が示されており、今後は科学的介護等の推進に関する議論が行われる予定である。2023年度中に開催される第8回以降の会合では、介護情報基盤を通じて医療機関、介護事業所、自治体間で共有すべき情報について、調査研究事業等の結果を踏まえた議論が行われる予定である。