映画

映画『ロストケア』が2023年3月24日(金)全国ロードショーで公開されます。物語は、訪問介護センターの所長と老人の死体が発見された事件を描いています。捜査線上に浮かぶのは、献身的な介護士・斯波宗典(松山ケンイチ)です。彼が働く訪問介護センターで世話されている老人の死亡率が異常に高いことを検事・大友秀美(長澤まさみ)が突き止めます。真実を明らかにしようと対峙する大友に、斯波は自分が行ったことは『殺人』ではなく『救い』だと主張します。

調査を進めるうちに、大友は介護家族の厳しい現実に直面します。要介護高齢者となった親が家族を破壊することもあり、斯波が手をかけたのは、家族を精神的・肉体的にギリギリに追い込んだ高齢者たちでした。人を殺すことは悪ですが、苦しむ家族を見殺しにしてもいいのかという問いが物語の核心に迫ります。『ロストケア』は、家族介護の現実と法の正義との間で葛藤する登場人物たちを通じて、深く重い問題を投げかける作品です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です