福岡を拠点に活動していた「おすぎとピーコ」のピーコが行方不明だと一部報道されていたが、4月15日放送のTBS「サンデー・ジャポン」で、関係者が「ピーコは無事です」と明らかにし、心配されていた無事が確認された。

週刊女性2023年4月25日号では、『ピーコが「自宅から消えた!」 警察も捜索する事態に発展、おすぎが高齢者施設に入居するなかエアコン・テレビをつけたまま姿を消す』と題し、ピーコが自宅から姿を消したことを報じていた。さらに、「おすぎさんは介護認定を受け、ピーコさんの近くにある高齢者施設で暮らしている」との情報が掲載されていた。しかし、同番組では「ピーコさんは無事で、高齢者施設に入居している」と関係者がコメントしている。

この件から、高齢者の介護問題が決して他人事ではないことを痛感させられる。特に認知症の高齢者が行方不明になる事例が増加していることが懸念される。厚生労働省の報告によると、2020年度には認知症の高齢者が行方不明になる事例が17,000件を超えており、その数は年々増加傾向にある。また、その約7割が発見されるまでに24時間以上が経過しているというデータもある。

高齢者が施設入居や行方不明に関する情報が錯綜する中で、高齢者とその家族が直面する介護問題に対する理解と支援がより一層求められている。今回のケースは、高齢者の生活や介護に対する認識を見直す契機となり、社会全体で高齢者への支援策を検討する必要性を改めて浮き彫りにした。認知症患者の行方不明事例が増加する中、早急な対策が求められる。