厚生労働省がまとめた「特別養護老人ホームの入所申込者の状況(令和4年度調査)」によると、現時点で集計済みの39都道府県において、要介護3~5の入所申込者数は21.3万人で、平成31年度に比べ3.5万人減少しています。また、要介護1・2(特例入所)の入所申込者数は2.0万人で、平成31年度に比べ0.3万人減少しています。合計では23.3万人の入所申込者がおり、平成31年度に比べ3.8万人減少しています。
市町村における特別養護老人ホームの稼働状況を調査したところ、半数近くの市町村が「基本的に全ての施設で満員」と回答していますが、一部の市町村では「施設や時期によっては空きがある」との回答もありました。また、特例入所の運用状況については、87.4%の市町村が「運用されている」と回答しています。
これらの調査結果から、特別養護老人ホームの入所申込者数は減少傾向にあるものの、依然として施設の満員状態が続いていることが分かります。今後も高齢者のニーズに対応できる施設整備やサービスの充実が求められるでしょう。