認知症の疑いを診断する簡単な方法として、一般的に使われるものに「MMSE」(ミニメンタルステート検査)や「MoCA」(モントリオール認知評価検査)があります。これらは短時間で実施できる認知機能のスクリーニング検査ですが、正確な診断は専門の医師による詳細な検査が必要です。
自宅で誰でも簡単に認知症の疑いをチェックする方法として、以下のような一般的な質問や状況に基づくチェックリストを用いることができます。ただし、これらはあくまで参考程度のものであり、正確な診断には医療専門家の意見が必要です。
1.最近の出来事や会話を忘れることが増えているか?
2.同じ質問や話を繰り返していることに気づくか?
3.言葉を思い出すのが難しくなっているか?
4.物の名前が出てこないことが多いか?
5.時間や場所について混乱することがあるか?
6.日常的なタスク(料理、洗濯など)をこなすのが困難になっているか?
7.判断力や問題解決能力が低下していると感じるか?
8.金銭管理が難しくなっているか?
9.社会的な活動や趣味に対する興味喪失が見られるか?
10.気分の変化やイライラが増えているか?
これらの質問に「はい」と答える項目が多い場合は、認知症の疑いがある可能性があります。ただし、自己診断には限界がありますので、専門家の意見を求めることが重要です。不安がある場合は、まずかかりつけ医や神経内科、精神科などの専門医に相談してください。