東京都は３日、介護の仕事に興味がある人たちを助けるために、「介護人材確保対策事業」という新しい事業を始めることを発表しました。この事業では、介護の仕事を試してみたい人が、現場で体験できる機会を提供し、介護のイメージを良くし、働く人を増やすことが目的です。
この事業は、東京都福祉人材センターが担当し、介護業界で働く人材の確保と育成を目指しています。具体的には、介護職場での体験受入れ、介護職員の資格取得支援、就業促進などが行われます。体験希望者には、個々の要望に応じた相談や事業登録済みの職場での体験が提案されます。また、受け入れ1人1日につき最大7,400円（傷害保険料を除く）が支払われることになっています。
しかし、この事業が成功するかどうかは未知数であり、まだ課題も多く残っています。例えば、介護業界の労働環境の改善や賃金の問題、介護人材の定着率向上など、様々な面で取り組むべき課題があります。
さらに、この事業では職場体験を行った方を対象に、無料の介護職員初任者研修や生活援助従事者研修が開講される予定で、就職先の選択肢を拡大させるとともに、将来の介護人材を育成することを目指しています。
今後、東京都はこの事業を通じて、介護人材の確保に向けた取り組みを続けていくとともに、課題を解決するための施策を展開していくことが期待されます。